美容師が「自分では染めないで」ホームカラーを嫌がる3つの理由
寝屋川市「香里園駅」から徒歩3分の
オーガニックカラーと天然ヘナが得意な美容室
hair’s LOG(ヘアーズ ログ)の小野です。
「染めてから2~3週間で根元の白髪が気になる。でもそんなに美容院に行く時間もないし・・・」
「一日限りのマスカラでは完全に隠しきれないし、毎日塗るのも面倒」
などと、伸びてくる白髪に悩まれている方は多いと思います。
そんな時にお手軽な「ホームカラー」で気になる白髪を染められていると、
たまにちゃんと美容院でプロに綺麗に染め直してもらおうと行ってみると、
「家で染めるのはやめてください」と美容師さんからいわれた経験がある方も多いのではないでしょうか?
美容師から「自分では染めないで」と怒られる理由
根元白髪のチラ見え前に、こまめに美容院に行けたらいいけれど、色々と忙しいし、もちろん経済的負担もあるし、
そんな時にお手軽なホームカラーで白髪を家で染めれたら楽ですよね。
それでは美容師たちが家で染められたお客様を嫌がるのでしょうか?
今回は美容師がホームカラーをされたお客様を嫌がる理由について詳しく書いていきたいと思います。
きちんとお客様の髪を綺麗にしたいと思われている美容師さんほどホームカラーを嫌がります。
その理由を解説していきますね。
【知っておきたい!ホームカラー剤の3つの注意点】
お客様の髪の毛や頭皮の事を大切に想いながら、綺麗な髪色やヘアスタイルにしてあげたいと思う美容師さんが、
ホームカラーを嫌がる理由としては大きく3つに集約されます。
①薬剤の反応で予測と違う色になるのを避けたいから
ヘアカラーを染めるときには「髪の履歴」がとても重要になってきます。
髪をカラー剤で染めるということは、薬剤による化学反応を起こさせることです。
そのため、その髪が、これまでどんな薬剤でどんな反応を起こしてきたかという「履歴」がとても重要になってきます。
常連のお客さんなら「履歴」をカルテなどで管理していますので、美容師側も安心して染められます。
しかし、その後お客さんがホームカラーをされていたり、別の美容院で何かわからない薬剤を使ったうえでご来店されると、
知らないところで「髪の履歴」が塗り替えられていることになり、予測のつかない化学反応をしないかどうか、
思ったように髪の毛は明るく(暗く)なるのか、美容師は内心ヒヤヒヤしながら染めることになってしまうのです。
以前に一般的な白髪染用のヘアカラートリートメントで硫酸銀、銀塩などの感光性染料(光が当たると色が変わる染料)が使われていた製品がありました。
それを使用した髪にアルカリカラー(白髪染め)を重ねると、緑色になってしまうということが頻発し大きな問題となりました!
それ以外にも有名な昆布のカラートリートメントでも髪の毛が青緑になったりするという事例があったり、
市販の白髪染めで染められて色が黒くなり過ぎたけど、簡単には明るくする事ができないなどのケースもあります。
もしそうなったら、お客様もショックだと思いますし、私たち美容師もショックです。
あまり聞いたことの無いヘアカラーや真新しい製品などは後から大きなデメリットが発覚する場合も多いので気をつけましょう。
②髪の状態をマイナスからゼロに戻すだけになってしまう
一般の方がホームカラーで染める場合に、
美容院のカラーと同じ色で綺麗に染められていればいいのですが、
美容師側からいうと「市販の白髪染めは暗い」または「ムラムラに染まっている」ことが多いです。
なので、美容師は限られた時間の中でその境目をなじませたり、暗い箇所を明るくしたりなど、ムラを無くすことに集中しなければならなくなり、
ダメージを防げるカラー剤があたり、オススメしたい髪色があっても、その提案が難しくなり、
ご来店時のヘアカラーの修正を行うだけで終わってしまいます。
せっかく美容室に来ていただいたのであれば、
出来る限りダメージの少ないカラーリングや、季節や流行に合わせた髪色など、
プラスになる提案を出来ないという事は、美容師側にとってもお客様にとっても残念なことだと思います。
どうしてもホームカラー剤を使って、美容院とのつなぎ的に染めたい場合は、
ちょっと明るめかな、というくらいの色を選ばれるか、
根元の白髪のみ染める様にして、既染部にはあまりカラー剤を付けないようにしましょう。
③髪や頭皮が傷む可能性がある
実際、ホームカラー剤は美容院のプロ用カラーで染めるよりも、髪や頭皮の傷みにつながりやすい側面があります。
原因のひとつは「テクニック」の問題です。
自分で染めると放置時間を守れなかったり、
ムラになってしまったり、すすぎが十分でなかったり、さらに頭皮の保護を行うのが難しいなどという問題があります。
ホームカラー(アルカリカラー)は時間を正しく守って使用し、完全に洗い流すことを前提に作られた酸化染毛剤(医薬部外品)です。
流し残した薬剤が刺激になって、接触皮膚炎になるリスクもありますし、髪や頭皮のダメージにもつながります。
また、美容院用のヘアカラーに使われているアルカリ剤は、蒸発しやすく髪に残りにくいアンモニアが使われていることが多いのですが、
ホームカラー剤はこのにおいが嫌われるため、においの少ないアルカリ剤が使われています。
しかし、においが少ない分、髪や頭皮に残りやすいという欠点があります。
しっかり流しても、アルカリ剤が残ってしまえば、それが頭皮や髪を乾燥させる原因になってしまいます。
そして塗布ムラなどによる”色のムラ”は”ダメージのムラ”とも言えますので、
ホームカラーの後にパーマや縮毛矯正などをするとダメージムラにより綺麗にかからないなんてこともあります。
美容室ではヘアカラー用のシャンプーや薬剤除去の処理剤などを使う事により、ダメージの軽減・消臭効果などを行なっています。
また、美容室ではカラー剤を頭皮に薬剤をつけない「ゼロテク」「ゼロタッチ」などの方法もあります。
頭皮に薬剤を付けずにギリギリのところから塗布する事により頭皮の負担を限りなく少なくする事もできます。
(追加補足)ヘアカラーのアレルギーになりやすくなる
ホームカラーをする事により美容師が”嫌がる理由”ではないですが、
お客様がのちのち後悔する事になるかもしれないデメリットに、
「ホームカラーをするとヘアカラーのアレルギーになりやすくなる」という事があります。
花粉症対策などでご存知の通り、花粉を防ぐにはメガネ・マスクなどをして、
目・鼻・口の粘膜に花粉を触れさせない事が大切です。
ホームカラーをする場合には、洗面所やお風呂のシャワーで流す事になるので、カラー剤の流すお湯が目鼻口に浴びる事になります。
その結果、ヘアカラーのアレルギーが発症しやすくなります。
私はアレルギーなどに縁がないから大丈夫と思われている方でも、アレルギーとはいつ誰が発症するかはわからないものです。
後で大きく後悔する前に早いうちから対策を行いましょう。
美容師がホームカラーを嫌がる理由《まとめ》
自分で染めないで、といわれると、お客側としてはなんとなく「そのほうが儲かるからでは?」と思われる方も多いとは思いますが、
ホームカラーされている髪を綺麗な状態に戻すには美容師も手間や苦労をかける事になりますので、
結果お客様側にとってもデメリットが多いということを理解しておきましょう。
好きな時にお手軽に染めれるホームカラーは魅力的ではありますが、
万が一髪の毛色がムラムラや傷んだりしてしまったり、頭皮のトラブルが発生して病院通いになってしまうなどとなってしまうと、
それ以上の手間と時間と費用が必要になってしまう可能性がありますのでお気をつけてください。
早めの対策が吉ですよ
hair's LOG 小野
それでも「根元の白髪がすぐに気になるのでホームカラーをやめる事は出来ない!」
という方に向けた、今回ご紹介したデメリットを出来る限り排除して、
お家で染めてもらってもhair’s LOGでのヘアカラーの時に邪魔になりにくい「ホームケア用ヘアカラー」を取り扱っております。
それについてもまた詳しくブログにしたいと思いますのでしばらくお待ちください。
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