界面活性剤って何?種類と特徴、安全なシャンプーの選び方とは!?
寝屋川市「香里園駅」から徒歩3分の
オーガニックカラーと天然ヘナが得意な美容室
hair’s LOG(ヘアーズ ログ)の小野です。
「界面活性剤って聞いたことあるけど、なんなんだろう?」
「シャンプーの界面活性剤が良くないって聞いたけど、実際どうなの?」
「界面活性剤なしのシャンプーってあるの?」
雑誌やネットで見かける『界面活性剤』という用語ですが、実際にどんなものか詳しくは知らない人が多いのではないでしょうか。
そこで、今回はシャンプーなどに配合される『界面活性剤』について詳しく解説していきたいと思います!
界面活性剤とは?洗浄成分の働きや種類を知ろう!
そもそも『界面活性剤』とは、油と水の両方になじむ性質を持った成分のことです。
この性質を活かして、シャンプーをはじめ、さまざまなヘアケア・スキンケア用品に処方されています。
特にシャンプーに関しては、成分のほとんどを水と界面活性剤で占めているほど、重要な成分となります。
それではその『界面活性剤』が、具体的にどんな働きがあるのかを紹介していきます。
主な働きは『水分』と『油分』をなじませて汚れを洗浄すること
シャンプーに処方されている『界面活性剤』は、主に“頭皮や髪の汚れを洗浄する目的”で配合されています。
髪につく汚れのほとんどは、汗やほこりなど、水に溶ける汚れ(水溶性)ですが、
皮脂や整髪料など、水になじまず、落ちづらい油性の汚れ(油溶性)もあります。
界面活性剤は、油と水の両方になじむ性質があるので、こうした落ちにくい油性の汚れを浮かせて、洗浄してくれるという性質があります!
ここまで説明しているとおり、界面活性剤には油と水の両方になじむ性質があります。
これは、『親水基(水に溶ける構造)』と『親油基(油に溶ける構造)』の両方の構造をあわせ持つからです。
水と油は、慣用句にもあるとおり、反発してなじまない関係なので、お湯洗いだけでは皮脂や整髪料は落とせません。
界面活性剤は、以上の特性によって水と油をなじませることで、お湯洗いだけで落ちない油汚れを落とせます。
その他の界面活性剤の良い効果
界面活性剤の作用は洗浄だけでなく、
それ以外の作用もあり、様々な化粧品に配合されています。
界面活性剤の作用とは?
①起泡
界面活性剤が溶けた水は、泡が壊れないように安定するので、泡立ちが良くなります。
②浸透・乳化・分散
界面活性剤は、物質の境(界面)をなじませることで、混ざり合い製品を安定させたり、汚れを溶けやすくしてくれます。
③再付着防止・帯電防止
髪へのコンディショニング効果で、汚れが再度ついたり、静電気が帯電したりするのを防いでくれます
④殺菌
殺菌性があって、雑菌の繁殖を防いでくれます
界面活性剤にはこのように様々な働きがあるので、シャンプーだけでなく、コンディショナーやトリートメント、肌に付ける化粧品などにも配合されています。
界面活性剤の種類とは?
界面活性剤はその性質から4種類に分かれています。
まずは4つの種類を確認しましょう。
①アニオン界面活性剤(陰イオン性)
洗浄作用と泡立ちが良く、洗浄剤として用いられる。 マイナスのイオンを帯びる。水に非常によく溶ける。
(シャンプー、ボディーソープ、衣料用洗濯洗剤など)
②カチオン界面活性剤(陽イオン性)
柔軟作用に優れていて、帯電防止効果も高い。
また、殺菌力のある成分が多い。 プラスのイオンを帯びる。
マイナスの電気(静電気)と結合して防止する。
(リンス・コンディショナー、トリートメント、衣料用柔軟剤など)
③両性界面活性剤
低刺激で肌に優しく、水に溶けやすい。
他の界面活性剤の助剤として働く。 pHによって、-イオンにも+イオンにも変化する。
他の界面活性剤との相性で、効果を発揮する。
(赤ちゃん向けシャンプー、敏感肌向けのシャンプー、ボディーソープ、台所用洗剤など)
④ノニオン界面活性剤(非イオン性)
乳化に優れている。泡立ちは悪い。 イオン化しない性質。水と油を長時間混ざった状態にしておける。
(衣料用洗剤、シャンプー剤などの補助)
シャンプーに主に配合されるのは、『アニオン界面活性剤』と『両性界面活性剤』、
コンディショナーやトリートメントは『カチオン界面活性剤』が配合されています。
そしてそれらの製品的に安定させる為など補助的な役割として『ノニオン界面活性剤』が配合されている事が多いです。
たまに『石鹸』を界面活性剤じゃないと思ってる方がおられますが、立派なアニオン界面活性剤の一種です
hair's LOG 小野
界面活性剤って本当は危険なの!?
「界面活性剤って、髪に良くないんでしょ?」
「界面活性剤が危険とか、不使用の化粧品が良いって見たことあるけど?」
「界面活性剤の配合してないシャンプーがいいです」
こうしたお話を聞く事が少なくないのですが、
結論から言うと、界面活性剤は決して危険なものではありません!
界面活性剤は化粧品だけでなく、食品(チョコやマヨネーズ)などにも入ってますからね
hair's LOG 小野
ここからは、界面活性剤の作用を確認しつつ、界面活性剤の安全性について説明していきたいと思います。
界面活性剤は汚れ落としに必要な成分!
ここまでお伝えしてきたとおり、界面活性剤は、頭皮や髪の油汚れを落とすために必要な成分です。
もし界面活性剤を使わないと、頭皮に皮脂やヘアオイル、スタイリング剤などの汚れが溜まっていき、フケやかゆみ、抜け毛の原因となってしまいます。
そのため、むしろ界面活性剤が入っていない方が、髪や頭皮に悪影響があると言えます。
刺激・洗浄力の強い成分には注意しよう
そんな界面活性剤がなぜ、危険と言われたりするのでしょうか?
それは、界面活性剤の種類とその配合の割合によっては、髪や頭皮への負担が大きくなるからです。
洗浄力や刺激の強い処方のシャンプーを使うと、頭皮が傷んだり、皮脂を必要以上に落として乾燥しすぎたりします。
シャンプーに配合される界面活性剤(アニオン界面活性剤)で、洗浄力が強いとされているのは、
- ラウレス硫酸
- ラウリル硫酸
- オレフィン(C14-16)スルホン酸N a
という成分になります。
これらがシャンプーの成分表の「水」の次に書かれていると洗浄力の強いシャンプーとなります。
洗浄力や刺激の強い処方のシャンプーは必要以上に髪や頭皮の皮脂を奪い取りますので、髪がゴワゴワしたり、頭皮が乾燥しますので注意しましょう。
【hair’s LOGおすすめの低刺激シャンプー】
シャンプーに配合されるオススメの界面活性剤
シャンプー剤の主成分として処方されるのは主に、『アニオン界面活性剤』と『両性界面活性剤』の2種類ですが
それぞれ配合される成分により効果や性質が異なります。ここでは低刺激でシャンプーにオススメの界面活性剤をご紹介しておきます。
『ラウレス4-酢酸Na』
せっけん系のアニオン界面活性剤で洗浄力高めで皮脂が多い方や、スタイリング剤をたくさん使用する方にオススメ。
「酸性石けん」とも呼ばれ酸性でありながら、石けんの洗浄力を持ち合わせているので、比較的低刺激ながらしっかりと汚れを落とす事ができます。
『ココイルグルタミン酸TEA』
『ココイルメチルアラニンNa』
『ラウロイルメチルタウリンNa』
アミノ酸系洗浄成分。アミノ酸系シャンプーと呼ばれるものはこれらが主成分となっています。
泡立ちはやや悪いが適度な洗浄力と低刺激を両立しています。カラーやパーマをしている方、普通肌〜乾燥肌の人まで幅広くオススメ
『ココアンホプロピオン酸Na』
『コカミドプロピルベタイン』
『ラウラミドプロピルベタイン』
これらはベタイン系と呼ばれる「両性界面活性剤」
泡立ちは悪いが、低刺激で十分な洗浄力がり、
ベビーシャンプーや敏感肌・乾燥肌様のシャンプーなどに配合される事が多い
洗浄力が強すぎるも頭皮を刺激したり乾燥させすぎたりしますので、
洗浄成分からシャンプーを選ぶときは、この3種類の系統の成分を処方した商品を選ぶと失敗しにくいでしょう。
まとめ 界面活性剤との正しい付き合い方は?
ここまで、界面活性剤の働きや種類について紹介してきました。
お伝えしてきたとおり、界面活性剤は水と油を混ぜ合わせ、洗浄させる性質がある為に、頭皮や髪を清潔に保つために重要です。
決して危険な成分というわけではありませんが、より効果的に使うためには、肌質や髪の状態に合わせて、処方のタイプを選ぶことが大切です。
界面活性剤は、髪と頭皮を清潔で健康な状態に保つために、必要な成分です!
正しく理解をして、あなたのシャンプー選びにも活用してくださいね!
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